「死」の世界で「生命」の光を放つカタンドール:天野可淡の世界

Ball-jointed doll
photo by Cate Storymoon
この写真はイメージです。ページで紹介する天野可淡、清水真理、三浦悦子、吉田良、恋月姫らの作品ではありません。


ハイ! リサです。

「球体関節人形」という言葉を知ったのは、PEACH-PITのコミック「ローゼンメイデン」を読んだ時です。
それまで、人形といえばフィギュアぐらいしか知りませんでした。

しかし、調べてみると「球体関節人形」の世界はとても広大で、マニアックな世界だったのです。
アートとしても多様な表現がなされ、日本にも代表的な作家がたくさんいました。

天野可淡、清水真理、三浦悦子、吉田良、恋月姫…

そんな作家作品の中でも、異彩をはなっているたのが天野可淡の作品でした。

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カタンドールの世界

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天野可淡の人形を初めて見た時、心を奪われてしまいました。
冒頭で述べたように、知ったきっかけは「ローゼンメイデン」だったのですが、はじめて「球体関節人形」の写真を見たのは天野可淡だったのです。

天野可淡の作品はカタンドールと呼ばれこの世界ではとても有名なようです。
1990年、天野可淡は交通事故で亡くなられていて、新しい作品が生み出されることはありません。

そんな作家の作品集が「天野可淡 復活譚」です。

この作品集からは強烈な妖しさを感じました。
あたかも「死者の世界」が表現されているかのようです。

簡単に「死者の世界」と書いてしまいましたが、実際にはその世界には生々しさがあるのです。
現実にそこにある気がするのです。

あまりにも恐ろしいものを見てしまったような、でもその世界から目が離せない…そんな感覚にとらわれてしまいました。
2度とは見たくないと思いながら、見てしまう。
そんな世界です。
映画のオカルト作品を見る感覚と似ているかもしれませんが、一体一体の作品が放つ雰囲気は深淵です。
見るものの想像力によっていくらでも無限に拡大していく世界なのです。
その意味では映画を観るより重層な感覚を1冊の本から感じられるかもしれません。

人形が表現するのは「死 or 生」

この作品集には、一つだけ心を惹かれる写真がありました。
和服に身を包み、風車を口にくわえた作品です。

その他のページから生気を感じることはなかったのですが、この作品からは力強い意志が感じられたのです。

天野可淡の作品はうつろな「死」が感じられるものが多いのですが、その中にあってこの作品だけは「生」を放っているのです。
まさに堕天使サタンに通じる美しさを放っていました。

天野可淡は「生命」の輝きを知らせるために「死」を生み出し続けたのかもしれません。
そんな感じがしました。

その他の「球体関節人形」作家

天野可淡以外にも冒頭であげた作家らの作品も素晴らしいものがたくさんあります。

吉田良

球体関節人形の第一人者。作品集以外にも人形制作の技術書を多く出版されています。

解体人形/Articulated Doll-----吉田良人形作品集 (Pan-Exotica)
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三浦悦子

作品のシュールさはトップではないでしょうか?

三浦悦子人形作品集 聖餐: EUCHARIST (Panーexotica)
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清水真理

ヨーロッパ的な世界に和的な感覚を融合させた作品で幻想的な世界観に惹かれます。

Wachtraum(ヴァハトラウム)〜白昼夢 (TH ART Series)
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恋月姫

私としては最も美しさを感じる作家さんです。

無憂宮 SANS SOUCI: 恋月姫人形作品集 (E´.T.insolite)
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……

あまりにも幻想的な世界にしばし現実を忘れてしまいました。

© oh yeah Steve!

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